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CHIKICHIKI TOURAN
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写真と子供と音楽、たまにTouranも。ともかく興味の赴くまま。
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Nikon F
2011年 01月 02日 |
Nikon F_b0098910_21291336.jpg正確には、Nikon F Photomic FTnというそうです。露出計連動のため、最小F値をセットするのに、通称ガチャガチャと呼ばれる機構がついています。
親父から「重いから譲る」の一言で譲り受けました。
元箱や正札、速写ケース、取り扱い説明書など、まったく完品状態でした。
お袋から給料の3か月分とよく愚痴をこぼされたものですが、一緒にとってあった正札がNikkor Auto 50mm F1.4付で約9万。製造番号より1969年製とわかるので、当時の月額給与額を調べると3万......今のD3S並みです(- -)

親父から、すでに10数年使っていないと聞いていまして、早く回収して状態を見なければと思っていたのですが、先日、実家に立ち寄ったついでに引き取ってきました。




Nikon F_b0098910_21302839.jpg早速、箱を開けてみてみたところ、速写ケースの皮に一部カビが......
ですが、中を見てみると、何とか、レンズやカメラ自体にはカビは回っていなかったです。

カメラの状態をチェックしたところ
1)カメラ内のモルトがぼろぼろに。
2)ファインダープリズムの銀メッキの一部にはがれが(多分モルトの劣化が原因)。
3)低速シャッターがうまく動作しない。
4)露出計の電池が水銀電池なので現在入手不可能(親父の話では動作していた、とのことだがいつの話かよくわからない)。


1)は、早速2.5mmのモルトを購入し、接眼部分とミラーの上部のものを張り替えました。
2)はごみだと思って我慢できる程度なので、そのままにしておきました。再蒸着の業者もあるので、ひどくなったらそのとき考えます(2万程度らしい)
3)は、空シャッター切っているうちに動き始めました。この辺が機械式の面白いところです。
4)は、今のアルカリ電池を使用するにはアダプタが必要なんですが、入手しにくく、すぐにでも使いたい自分の性分なので、このサイトの記事を参考に、灯油ポンプを使ったアダプタ+銅線でカメラ側の+接点と電池を結ぶ改造をして、使用可能にしてしまいました。


Nikon F_b0098910_21333077.jpgさて、一通り動き始めたら、露出計チェックです。
昔の水銀電池は1.35V、アルカリ電池は1.5Vと、違いがあるのですが、このサイトによると、結局古いカメラではあんまりシビアになる必要がないらしく、今から40年以上も前の露出計ですから、目安程度と割り切って使うことにしました。
同じISO感度にしたデジカメと目測で比較しましたところ、適正露出で示すシャッタースピードはほぼ同じでした。
ちなみにFのファインダーはF2、F3に比べると暗いです。

さて、実写テストに持ち出します。

Nikon F_b0098910_21382957.jpg[Nikkor-N Auto 24mm F2.8 F4 ISO400 Film Scan処理 12/29 栄にて]最初の一枚目。若干前ピンです。
言い訳なんですが、実は、視度補正レンズ(FM3A・NewFM2・FA・FE2用接眼補助レンズが使えます)をスケートに行く前に購入して取り付けたのですが、ファインダーから枠が少々出っ張っているので、メガネが傷つくのでは?と思って、ファインダーにしっかり目を当てなかったせいかもしれません。DK-3というファインダーアイピースを入手するまでの我慢です。

Nikon F_b0098910_21372611.jpg[Nikkor-N Auto 24mm F2.8 F8 ISO400 Film Scan処理 12/29 NAGORINにて]スケート靴にピンが合ってますね。

Nikon F_b0098910_21404366.jpg[New Zoom-Nikkor 43-86mm F3.5 F8 ISO400 Film Scan処理 12/29 NAGORINにて]この辺からは感を取り戻してきました。ちなみに27枚中3枚がピンボケ、手ぶれのひどい失敗作でした。

Nikon F_b0098910_2141834.jpg[New Zoom-Nikkor 43-86mm F3.5 F8 ISO400 Film Scan処理 12/29 NAGORINにて]露出計は、目安としてはほぼ正確だと思います。ネガならばこれぐらいの誤差は吸収してくれるでしょう。

Nikon F_b0098910_21434689.jpgまあ、あえて欠点をいうならば、
・レンズを換えたとき、ガチャガチャを忘れると露出計が正確な値を示さないので、露出失敗になる。
・シャッターボタンが手前にあるので、人差し指でシャッターを押す人は、一種戸惑いやすい。
・金属製だから当たり前だが、重い。
・ファインダーが暗い(F2、F3は問題ない。F4以降はAFの液晶が入った関係でまた暗くなった)
・シャッタースピードが1000分の1なので、晴天下、開放気味だとちょっと足りない(まあND2ぐらいかませればいいのですが)

昨年後半、「写真を撮る」という気持ちが全然なくなっていたのですが(まあ、精神的にもアップアップな状態だったこともありますが)このカメラは、久しく忘れていた「写真を撮る」感触を蘇らせてくれました。
しっかりプロストもつけました(^ ^)
いずれは娘に受け継ぐためにオーバーホールに出す必要がありますが、ひとまずは、純粋に「写真を撮る」のを楽しみたいと思います→もうフィルム三本目......

12/29のNagorinの写真を入院中の親父に見せたところ、きれいに撮れているとの感想でした。筆談でしたが。
by chobiwan | 2011-01-02 22:03 | 写真 |
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